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2021/03/16激しく振動して浮上できない
振動の原因は大体はローターブレードのアンバランスでしょう。とはいえマイクロヘリの場合完璧にこの問題を解消することは難しいと思います。またK110純正ブレードはクオリティが高くよくバランスされていると思います。
《ブレードのバランスをとことんとる》
それでももっと調整したいというなら、片手で機体を下から持ちます。
・フライト状態でプロポのスロットルをそーっと上げています。
・振動する感触を覚えます。
・片方のブレードの(長さの)中央に7~8mmに切ったセロテープを貼ります。中央を選ぶのは重心がこのへんだろうというヤマカンです。
・同様に振動を観察します。前回より振動が大きくなっていれば、反対側に貼ることによって振動は抑えられることになり、前回より振動が小さくなっていればこちらで正解だったわけです。
・テープの大きさを微妙に変えながらバランスを絞り込んでいけばいいと思います。
《ボディーが生み出した新たな振動共振点》
激しく振動するのは、ボディーをつけると大きなパワーが必要なので、その力が新たな(ボディーのどこかを)共振点を誘発し通常より大きな振動として現れるということでしょう。新たな共振点を見つけ出し対処すればいいのですが、これは非常に難しいことです。
《新しいバッテリーを満充電》
他に考えられることとしてジャイロの必要電圧が考えられます。ヘタったバッテリーや充電が十分でないバッテリーを使うと、いつもより大きな力を必要として浮上する際ジャイロへの電圧が不十分となり、ジャイロは誤動作します。単に姿勢を維持できないというだけでなくサーボをケイレンさせるような誤動作が起きるのではと疑っています。まずは新しいバッテリーを満充電して使用してみてください。
《メインギアの緩みを確認》
メインギアが緩むと激しくコントロールが効かなくなります。振動誘発の原因になっているようにも思えます。詳しくは「お知らせ」のメインギアのメンテナンスで書きました。ご参照ください。
《ブレードグリップのドラッグボルトの締め具合》
この箇所はトラッキングに大きな影響を与えます。トラッキングは片方のブレードに大きな浮力、もう一方に小さな浮力があってアンバランスが生じ振動を起こす原因となります。この振動が大きな振動の起爆剤になる場合があります。
ドラッグボルトの締め具合でこの現象を軽減させることが出来ます。
一般的には機体を横に寝かせたとき、ブレードが自重でだらーんと下がってしまう程度が適正だと思います。
全体的に精度が保たれている場合は強めに締め、ハードランディングなどを繰返し精度が甘くなってきた場合はユルユルが良いと思います。
《設定が極端になっていないか》
通常より40g重い機体を持ち上げるのはなかなかシンドいもの。そのためピッチに頼りすぎたり回転数を増やしすぎたりしていないでしょうか。極端な設定は振動を誘発します。いままで50%スロットルでホバできていたなら、それが80%くらいになっても通常だと思いましょう。無理に同じ50%位置ホバリングにこだわると設定の迷宮にハマってしまいます。